統合失調症

以前は精神分裂病と表現されていました。
統合失調症は思春期から30代にかけて発症することが特に多い精神病です。
40歳代以降に初めて発症する遅発性の統合失調症もあります。

約120人に1人の割合で発症する病気です。
統合失調症の根本的原因は、遺伝的要因と後天的な要因(人間関係や生活環境からくるストレス)が、脳の大脳辺縁系を中心に機能障害を起こしていると考えられています。

主に3種類に分類されています。


○妄想型
20代後半に発症することが多い顕著な妄想や幻覚(特に幻聴)を主な症状とする反面、会話や行動が解体してしまうことは少なく、感情の平板化もあまり見られません。
比較的予後はよく社会生活の維持が出来ることが多いです。


○解体型
思春期に穏やかに発症することが多いです。
解体した会話、解体した行動、周囲に対する無関心、感情の起伏の乏しさなどを主な症状とします。
妄想や幻覚は比較的少ないです。
比較的予後は悪く、社会生活の維持が難しいこともしばしばあります


○緊張型
20歳前後に急に発症することが多いです。
極度の興奮、多動と昏迷(意識障害)を繰り返すことがあります。
同じ姿勢を取り続ける(常同姿勢)
他人の言語を意味なく繰り返す(反響言語)
人からとらされた姿勢を保ち続ける(カタレプシー)などの症状が特徴的です。
予後は比較的良いですが再発もしやすいです。
統合失調症の診断基準として(DSM‐Ⅳ‐TR)は、以下になっています。

A:特徴的症状:以下のうち2つ以上1カ月の期間ほとんどいつも存在する

①妄想
②幻覚
③解体した会話(頻繁な脱線または滅裂)
④ひどく解体した、または緊張病性の行動
⑤感情の平板化、思考の貧困、意欲の欠如


B:社会的、職業的機能の低下
障害の始まり意向大部分で 仕事、対人関係、自己管理、などの面で1つ以上の機能が以前より著しく低下している
(小児期や青年期発症の場合は、期待される対人的、学業的、職業的水準に達していない)

C:期間
障害の持続的な徴候が少なくとも6カ月間続く。この6カ月の期間にはAを満たす各症状が少なくとも1カ月存在している

○統合失調症の治療としては、急性期(発症直後のように妄想幻覚が強い時期)には入院治療が必要なことも多く薬物療法が中心になります

慢性期(急性期の治療が一段落して妄想や幻覚などの症状が、ある程度軽減されると、感情の乏しさや意欲の低下などの症状が前面にでる)では、呼吸法、気功、坐禅と言った伝統的養生法を取り入れるとともに、心理療法を組み合わせ、患者さん自身が持つ自然治癒力を高めていくことが大切です。

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